新装版 46番目の密室 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (2009年8月12日発売)
3.61
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本棚登録 : 3067
感想 : 245
3

読みたかった作家アリスシリーズの1冊目。
悩んで新装版を読むことにしたが、あとがきと解説が旧版と新装版の両方読めてお得だったと思う。

事件発生までの導入部、事件発生から犯人発覚までの捜査過程、探偵の推理と犯人の自白、どれをとっても落ち着いていたなという印象が強い。
そろそろ誰か死ぬなと思った時(我ながらひどい思考だが)、丁寧な書き方だなぁ…なんて考えてしまったくらい。
どこもかしこもじっくり。
火村先生が警察に協力を依頼されるという状況故に、情報がすんなり入ってきたのもストレスなく読めた理由の一つかもしれない。
こんなにやきもきしない推理小説は初めてではないか。
その分最後の謎解きも変に落ち着いて「なるほどね」って感じで読んでしまって、良かったんだか悪かったんだか。

作中のアリスさん(年上だからさん付け)は、学生アリスシリーズのアリス(年下だから呼び捨て)に似ている。
抜群の安心感(笑)
火村先生は思っていたより印象が薄いような?
本領発揮はこれからかな?と期待してしまう。
近々2冊目も読みたい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2014年6月12日
読了日 : 2014年6月12日
本棚登録日 : 2014年6月12日

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コメント 2件

九月猫さんのコメント
2014/06/13

takanatsuさん、作家アリスシリーズにいらっしゃいませ~♪

有栖さん、形態や版が変わるたびにあとがきが増えるんですよね。
素晴らしいサービス精神だなぁ♪と、お人柄も含めて一番好きな作家さんだけに、
ますます好きになる反面、すぐに読みたいファン(正確には、文庫までは待つけれど
すぐに読むつもりで長く積んでしまうダラな私のようなファン)は・・・せつない(笑)

あ、火村先生ですが、
>本領発揮はこれからかな?
これからです(笑)徐々に、徐々に。です( *´艸`)

「46番目…」は、ミステリとしてはしっかりどっしり安定ながら、
シリーズとしては少し地味なイメージです。
たくさん出ているぶん、作家シリーズはミステリとして出来不出来があるのも確かで・・・
角川で出ている初期作品で不評な作品もありますが、私はどれも大好きです(ひいき目?)。

takanatsuさんが、作家アリスの世界も楽しんでくださいますように♪

takanatsuさんのコメント
2014/06/13

takanatsuさん (2014-06-13)
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九月猫さん、コメントありがとうございます!
やっと読めましたぁ♪
「ますます好きになる反面、すぐに読みたいファン(正確には、文庫までは待つけれど
すぐに読むつもりで長く積んでしまうダラな私のようなファン)は・・・せつない(笑)」
ですね(笑)
リアルタイムで読みたいファン心理もありますよね。
後から知ったとしても手直しする最初のものが読みたいような気もしてみたり…。
私は今回旧版と新装版どちらにするかすごく悩みました…。だって全部新装版になってないんですもん(笑)!

「これからです(笑)徐々に、徐々に。です( *´艸`)」
やはりそうなのですね(笑)
それは楽しみです♪

「角川で出ている初期作品で不評な作品もありますが、私はどれも大好きです(ひいき目?)。」
いいなぁ。愛ですね♪私まで嬉しくなってしまいます。
作家シリーズはたくさんあってそうそう読破出来そうもありませんし、安心して(笑)次々と読んでいこうと思います。
とっても楽しみです♪

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