王国〈その1〉アンドロメダ・ハイツ (新潮文庫)

  • 新潮社 (2010年2月26日発売)
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感想 : 144
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「つまりはちょっとゆがんたおとぎ話だ。」
このお話のことを雫石は本の冒頭でこう称した。
ゆがんでいる?
私にはそうは思えなかったけど、2冊目、3冊目と読み進めていくと印象が変わるのだろうか。
でも、この物語は優しい。
優しいと感じるのはもしかしたらゆがんでいるからなのかもしれない。
逆にゆがんでいないものって何だろう?
きっと触れたら痛いんだろうな。

物語の中のサボテンの描写に懐かしい気持ちになった。
少しの間一緒にいてくれたあの子のことを思い出して。
ひどいことをしてしまった。本当にごめんなさい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2015年2月3日
読了日 : 2015年2月3日
本棚登録日 : 2015年2月3日

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