自分の立っている場所、目指している場所、進む方向が間違っていないと確信している人なんてこの世にいるんだろうか?
私はおどおど、キョロキョロする毎日。
自分がどっちを向いているのかさえ分かっていない。
それがこの物語の主人公、アキコさんとの唯一の共通点ではないかと思った。
生い立ちも年齢も仕事も違う女性。
でも自分の向いている方向に疑問を感じながらも手探りで進んでいる姿にはとても共感出来た。
これで本当にいいのか?
私は傲慢なのか?
私が傷つけた?
次々と浮かぶ疑問には正解がない。
怖いし不安だ。
でも大切なのはその声に蓋をしないこと。
「体から出たがっているものは、出さないとよくないもの」という言葉に深く頷く。
きれいで正しくて心地良いものだけがあればいいのに。
でも汚くて醜くて、ずるくて、臆病な自分を隅に追いやってつぶしてしまったら、私は健やかでいられないんだ。きっと。
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- 感想投稿日 : 2014年1月30日
- 読了日 : 2014年1月30日
- 本棚登録日 : 2014年1月30日
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