恐怖の谷 (ハヤカワ・ミステリ文庫 75-8)

制作 : 大久保康雄 
  • 早川書房 (1985年11月1日発売)
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本棚登録 : 24
感想 : 2
4

 意外な構成で意外な面白さを見せてくれた事で最高に魅力的な作品になっている。やはり、ホームズシリーズは面白いと再認識させるには充分に力のある作品だった。

 第1部はバールストンで起こった不可思議な殺人事件を推理するという構成。第2部は被害者がどのような理由により殺されるに至ったかという過程をアメリカを舞台に移し繰り広げている。
 第1部で起こる殺人はホームズの真価が発揮されているといって差し支えない。第2部では舞台がアメリカに移り、突然の展開に面食らったのだが、それでも最後のどんでん返しには非常に驚いた。まさかあのような事になろうとは…。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ミステリ
感想投稿日 : 2016年2月7日
読了日 : 2007年11月9日
本棚登録日 : 2014年10月25日

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