残されたノートは、本当におじいちゃんが
自分のためだけに書いたノートなのだろうかと思った。
むしろ、大切な祖父を亡くした孫へのメッセージ。
「姿・形を変えながらも、いつでも見守っているよ」と
喪失感を少しでも軽減させてあげようとする
おじいちゃんの孫への優しさではないか、と受け取った。
おじいちゃんがどんな考えで、
ノートを書きのこしたのかはわからないけど、
結果的に「ぼく」が生きることへの楽しみを
自分で見出していこうと決意した、というのは、
ちょっとご都合主義過ぎるかなとも思った。
でも、地面に落ちた黒い影を見て、
日の光の強さを実感するように、
死を意識することは同時に、
生も強く意識させることもあるかもしれない。
なにはともあれ、
オレも天国でデヴィッド・ボウイに会いたい!
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
絵本
- 感想投稿日 : 2016年5月20日
- 読了日 : 2016年7月14日
- 本棚登録日 : 2016年5月1日
みんなの感想をみる