明治中期の高等師範学校女子部で学ぶ咲と夏。
女性が学問をすることに対して圧力がある中、のびのび自由に学問を楽しむ咲と常識にとらわれてしまう夏。
学校の講堂での舞踏会の日の爆弾騒ぎから一気に物語は緊張感が増し、ミステリ色が強くなっていきます。
犯人は、目的は、咲や夏は大丈夫なのか。
明治の著名人が多数登場し、リアリティにあふれた物語は鹿鳴館で終結を見ます。最後は緊張の連続です。
巻末の参考資料を見れば、作者が念入りな下調べをした歴史の中に物語を描いていることがわかると思います。
明治の雰囲気を味わうとともに、ミステリを味わえるお勧めの一作です。
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- 感想投稿日 : 2017年8月1日
- 読了日 : 2017年7月30日
- 本棚登録日 : 2017年7月31日
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