明治乙女物語

著者 :
  • 文藝春秋 (2017年7月7日発売)
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本棚登録 : 247
感想 : 36
5

明治中期の高等師範学校女子部で学ぶ咲と夏。
女性が学問をすることに対して圧力がある中、のびのび自由に学問を楽しむ咲と常識にとらわれてしまう夏。
学校の講堂での舞踏会の日の爆弾騒ぎから一気に物語は緊張感が増し、ミステリ色が強くなっていきます。
犯人は、目的は、咲や夏は大丈夫なのか。
明治の著名人が多数登場し、リアリティにあふれた物語は鹿鳴館で終結を見ます。最後は緊張の連続です。
巻末の参考資料を見れば、作者が念入りな下調べをした歴史の中に物語を描いていることがわかると思います。
明治の雰囲気を味わうとともに、ミステリを味わえるお勧めの一作です。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2017年8月1日
読了日 : 2017年7月30日
本棚登録日 : 2017年7月31日

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