セックスレス亡国論 (朝日新書 184)

  • 朝日新聞出版 (2009年7月10日発売)
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本棚登録 : 81
感想 : 12

この手の本にありがちな、本当にそのデータは正しいんだろうかという疑問は残るのだけれど、出会い、恋愛からセックスに至るまでの過程が面倒で、オナニーで済ませてしまうという男子が増えたというところはうなずける。確かにここ20年の間の技術進歩は凄まじい。要するに、面倒なことはお金をいただければ代行しますよ、という商売が増えたわけだ。全自動洗濯機はもちろん、各種リモコンから、そこら中にある自動ドアまで、いたれりつくせりで。セックス産業も同じこと。ビニ本なんて言葉は死語になってしまったけど、ネットを開けばすぐにエッチな動画を開くことができるようになった。もっとも、私なんかはケータイなんて面倒くさくて使う気がしないのだけれど、みんな、よくもどんどん買い替えをするもんだと思う。さて、本書では、男女の関係の歴史とか、海外の事情などにもかなりページが割かれている。そちらもずいぶんとおもしろい。しかし、一般の新書で、これだけセックスやオナニーという言葉が登場するのもなかなかイケテル。(私の中ではスマホになって状況は大きく変化している)

読書状況:未設定 公開設定:公開
カテゴリ: 社会学
感想投稿日 : 2015年2月1日
本棚登録日 : 2015年2月1日

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