はじめてのゲーム理論 (ブルーバックス)

著者 :
  • 講談社 (2012年8月21日発売)
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感想 : 32

「ビューティフル マインド」という映画を観た。どこまでが現実でどこからが妄想なのか、すぐには分からなかった。そこに登場する主人公がジョン・ナッシュ。本書に何度も登場するナッシュ均衡を唱えた人物。ナッシュ均衡が何なのかを知りたかった。読んでいるときは分かったつもり、けれど今説明しようとしてもできない。それでも、ゲーム理論のおもしろさは伝わってくる。人間の行動をうまく数値化して、最善策を考える。共有知識という概念はおもしろかった。メールで何度やり取りをしても、今日のデートはキャンセルということが2人の間の共有知識にはなりえない。(直接電話で話をした段階で共有知識になるのか?)量子力学を使ったゲーム理論は何だか煙に巻かれた感じだが、新しい発想としておもしろく感じた。ゲーム理論を活用して、手を抜きがちな労働者にしっかり働かせるヒントがコラムで紹介されている。そこから、子どもたちにも家庭でしっかり取組んでくれるような方法を見つけ出したい。

読書状況:未設定 公開設定:公開
カテゴリ: 数学
感想投稿日 : 2014年10月10日
本棚登録日 : 2014年10月10日

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