近代政治哲学:自然・主権・行政 (ちくま新書)

著者 :
  • 筑摩書房 (2015年4月8日発売)
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感想 : 34

結局4ヶ月くらいかかって読んだ。しばらく、頭が働かなくて読めなかったけれど、なんとかカントにたどり着いた。そして、覚えているのはカントの最後の部分だけ。私の理解が間違っていたらごめんなさい。でも、何となくこういうことなのだろう。厳密なことばづかいはお許しを。カントによると民主的ということは原理的に成り立たない。民主的にみんなでいろいろなことを決めることはできる。多数決になるかもしれないけれど、決まりをつくることはできる(国会による立法)。しかし、それを実際に行っていくのは一部の人間による(内閣による行政)。そして、法律をどう解釈して、どう行動に移していくかは、実行していく部分に関わる人によって決まる。「みんなで決めてみんなでやりましょう」というのは学校のクラスくらいならできるのかもしれないが(それもあやうい)、ひとつの自治体とか、国家とかでは無理というものだろう。ちょっと理解があやふやだけれど、いま、日々新聞やテレビなどで議論されていて、問題になっているのは、こういうところに起因しているのかもしれない。ホッブスとかルソーとかも、わかる~と思って読んだのだけれど、いまや全く記憶にない。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 國分功一郎
感想投稿日 : 2015年8月10日
読了日 : 2023年1月5日
本棚登録日 : 2015年8月10日

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