一言で言うならば、描写を楽しむための小説で、この本はそれをやり遂げ切った一例だと思います。
内容は、純粋な女性上位型イチャラブものに全体を通してエロ要素をふんだんにまぶしたら、もう追加説明不要となる程にその構成要素はものすごく単純化されている。それくらいストーリー進捗という要素がないからこそ、それぞれのシーン描写の重要性が浮き彫りにされる形式になっており、純粋にシチュエーションを楽しむためのジュブナイルポルノとして一種の完成系の一つと言えるんじゃないかと思うわけです。
あとは本当にこの描写に浸りたいっていう欲望を満たすためにもっとシーンを見たいから新作が読みたいって思わせられたからこそ、著者の力量が透けて力あるものと思いますね。
あとイラストを空気にあってて実にいいです。ぎうにう先生いいですよね。扇情的でシーンイメージを支えて見事な仕事だと思いました。
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- 感想投稿日 : 2014年11月29日
- 本棚登録日 : 2014年11月3日
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