おいしいコーヒーのいれ方 (4) 雪の降る音 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社 (2002年11月20日発売)
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本棚登録 : 3258
感想 : 180
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お父さんの再婚相手は、初恋の近所のお姉さん(O_O) ネタに使ったはいいが、勝利がどう感じたか、それをかれんがどう感じ取ったか、村山由佳の中でうまく処理しきれていないまま、書いている気もする。恋愛、結婚について娘は母親に相談するものだが、息子は父親にあまり相談しないものだ。あとがきに書いているとおり、もう作者が完全に勝利目線で、男女だけを逆転させて書いている。行動はわりと男の行動をうまくトレースしているが、嫉妬など感情の動きは女性の動きのまま。ま、それも含めてこのシリーズを楽しむべきだろうな。第二章は、ラノベのお約束、温泉回。けんかして最後にラブシーンで仲直りともう既にパターン化し、平成の寅さんの印象。それはそれでこの作品の魅力になってる。
文庫版のあとがきは含蓄ありますねぇ。自分が思っていることと同じことを文字にしてくれていて、すばらしいです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2013年3月16日
読了日 : 2013年3月16日
本棚登録日 : 2013年3月16日

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