小説 仮面ライダーファイズ (講談社キャラクター文庫)

  • 講談社 (2013年1月30日発売)
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本棚登録 : 246
感想 : 25
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人間と、人間の進化形にして怪物であるオルフェノク。それらと戦うファイズこと乾巧と園田真理、オルフェノクでありながらも人間の心を持ち、守ろうとする木場勇治、人間を襲う本能に負けながらも人間として生きたい長田結花、真理に執着し歪んでいくカイザこと草加雅人――さまざまな人間関係が交錯し縺れていく中で、戦いはどうなっていくのか。人間とオルフェノク、その対立の答えは。テレビ版とは違うもう一つのファイズの物語とその後を脚本・井上敏樹自らが執筆。全てが終わってしまった後生まれた新しい光の戦士とは。幼い頃に真理が感じた暖かな背中の正体は。

ファイズこの間見終わったのですが、何だか妙にじわじわ余韻が来るかんじで小説版と文庫版を読みたいと思い購入。小説版に追補したものなので小説版と内容変わらないのでしょうか。一応小説版は図書館に予約入れてあるのだけど。
テレビ版の後日談かノベライズを期待してたんだけどアナザーストーリーでした。大筋はあってるけど違った展開が小説ならではといったところ。あと設定が違ってたり。特に結花はえぐい。グロ展開とかレイプとかいろいろエグさがグレードアップしてるので正直テレビ版の方が私は好きだな。ライオトルーパーじゃなくてカイザが量産型になってる。草加ァ……草加のグロにうおお…となったです。あと巧が真理を昔助けたのはカブトの天道とひよりを思い出しました。真理から巧への矢印が少しはっきりしてる点はテレビ版よりもいいところかも。たくまり萌ゆだけどマイナーなのかな…あ、デルタはいません、スマートブレインも。
テレビ版見てても思ったけど人とオルフェノクの共存、戦いとか人として生きることのむずかしさとか、その葛藤がやっぱ辛いです。「伏」もそうだったけどこういう物語の形に弱いからファイズもやっぱり好きなライダー作品だなと思ってます。テレビ版の最後に思ったけど、アギトも最後はそうだったけど、どっちも人間肯定の話なんだよね。人間の力を信じて生きてみる、と言うか。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ライトノベル
感想投稿日 : 2014年3月21日
読了日 : 2014年3月17日
本棚登録日 : 2014年3月14日

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