弟子の要でさえも知らなかった噺家・三九亭初助の知られざる過去。そして、たったひとりの、愛したひと――
内容は「子別れ」は普通に寒也と要の話、という感じでしたが表題作の「花扇」から初助主役の話に。あんなにつんと澄ましてたくさんの男と関係を持ちながらも孤高を貫いてきたと思われた初助の愛の物語。
その人の最期まで暮らした日々を描いたのが最後の「夫婦茶碗」ですがこの何とも言えない、あらがえない淋しさと切なさ、でも確かに感じる暖かさと愛が胸にじん…ときたなあ。たぶん二人とも年老いてるからかしら。涙腺弱かったら泣いてただろうななどと。後編の二作は書き下ろしなのかなー? マクラの内容が実に最近なものだったので。
辛口なこと言わせてもらうと結局は外見の好みかよ、と思わなくもないが。まあ銀さんは確かにかっこよかった、BLに攻めとか受けとか超越したものを見た……ような気がする。専門じゃないのでよくわかりませんね。もっと落語家シリーズ続いて欲しかったなと思います。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ライトノベル
- 感想投稿日 : 2011年4月10日
- 読了日 : 2011年4月9日
- 本棚登録日 : 2011年4月8日
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