三川みり の 作品は好きなのだけど、これはいまいち主人公に共感できず。
地の文で、主人公が、世間の厳しさとか人間の弱さとかを考えている部分が、説明的でウザい感じがした。他の作品では感じなかったのに、現代ものだからか?
三十路前の失恋した女性、というえらく現実的なヒロインと、おとぎ話のような下宿の設定がうまくかみあっていない。ラストももろに現実路線のお話で、全体的にちぐはぐな感じがした。
神楽坂に長く住んでいたので、神楽坂や有名なお店の描写が楽しめた。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2016年9月7日
- 読了日 : 2016年9月7日
- 本棚登録日 : 2016年9月7日
みんなの感想をみる