(001)憧 (百年文庫)

  • ポプラ社 (2010年10月12日発売)
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本棚登録 : 330
感想 : 55
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5/5トップバッター太宰治「女生徒」だけ読了。
太宰自体は初めてではないですが、ワタクシはまらなかったのでまだ読んでおらなかったのであります。
子供と大人が同居する、頭でっかちのくせに移り気なめんどくさい年齢の女の子。
お見事。

初めてのラディゲと久坂葉子読了。
この本の共通点は繊細で自意識過剰な饒舌体といったところでしょうか。
ラディゲなんか「巴里よ!」とか言ってますよ。
ちょっとうざいなこの男と思っていたらコミカルな落ちがついてた。
久坂さんのは遺作で、多分に実話なんだろうな、という感じ。
自殺しようとする女がおばに宛てた長い手紙。
本人も何度も自殺未遂(うち一回はファンだった太宰が亡くなったからだとか)して、21歳で鉄道自殺してしまった作家だとか。
実物があんまりにもエキセントリックだと他の作品を読む気がちょっと萎える気がします。

装画 / 安井 寿磨子
装幀・題字 / 緒方 修一
底本 / 『走れメロス』(新潮文庫)、『詩人のナプキン』(ちくま文庫)、『久坂葉子作品集 女』(六興出版)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 2016
感想投稿日 : 2016年5月18日
読了日 : 2016年5月15日
本棚登録日 : 2016年5月15日

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