映画『最強のふたり』原作のノンフィクション
貴族階級出身の四肢麻痺の男と、スラムに暮らすヤンチャすぎる若者の交流を描いた映画で、評判が良かったみたいだけど見には行かなかったので、読んでみるかと借りたのですが。
あ、あれれ?
あんまり若者出てきませんよ?
前半は前の奥さんの話で。
何度も流産・死産でボロボロになった所に血液系の癌が見付かる。
おまけに旦那は事故で四肢麻痺状態に…と本当におかわいそうな境遇に。
それでもお互い愛しあって支えあった、というのはよくわかり、四肢麻痺の幻肢痛の辛さなども、判るのですが。
後半、このフランス男のジュ・テームが止まりません。
女性の話ばっかり!
それが生活の潤いなのでしょうし、後妻さんとの出会いを描くには他のもいるのでしょうけれど。
後、妄想なのか、文学的装飾なのかどんどん解りづらくなっていきます。
汲むべき所もなくはないですが、貴族がわからないのかフランス人がわからないのか……よくわからなくなりました。
やっぱり外国ものはまだアンテナが鈍いな……
原題 / "Le second Souffle"(2011)
装幀・本文デザイン / 轡田 昭彦・坪井 朋子
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
2016
- 感想投稿日 : 2016年3月22日
- 読了日 : 2016年3月26日
- 本棚登録日 : 2016年3月26日
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