泰淳氏の文章のリズムは、百合子さんのそれとよく似ているなあ…と思った。
この作品も、口述筆記で、百合子さんが原稿用紙に書き写した物らしい。
長年、泰淳氏の作品を口述筆記して、そのリズムが百合子さんに染み込んでいったのだろうな…と思う。
百合子氏が『犬が星見た』に書いたロシア旅行の様子も書かれている。
泰淳氏にとっては、海外旅行も"散歩"なのだ。
最近は"散歩"の専門雑誌も出ているくらいで、近所を歩く程度の物を散歩というのはおこがましくなった。
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- 感想投稿日 : 2011年5月31日
- 読了日 : 2011年5月31日
- 本棚登録日 : 2011年5月31日
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