「和菓子のアン」の続編、やっと手にすることが出来ました。
『空の春告げ鳥』
あれ?
飴細工の鳥…?どこかで読んだ、これ読んだことある!
…と思ったら「和菓子のアンソロジー」に収録されていた作品でした。
その時、少し物足りない感じがしたのですが(他の作品が濃すぎて)、こうして、1冊の本のプロローグ的な感じで読むと、これから盛り上がる気持ちの入り口みたいな感じがして、とてもふさわしかったです。
『女子の節句』
京都、こわい。
ブランドで身を固めたお客さん、恐ろしいですね。
お菓子を凶器に…
『男子のセック』
飴細工の次は、アヒルか~
いろいろ勉強になります。
『甘いお荷物』
食べ物を売る立場になると、こういう、「食の安全」にヒステリックなまでにこだわるお客さんに必ずと言っていいほど遭遇しますね。
対応が難しい。
『秋の道行き』
これから立花さんとはどうなるんでしょうね…
どうもなってほしくないような、もうあともどりできない、みたいな。
アンちゃん、「甘酒の“煮”」ではなく、“荷”ですよ。
前作から、1年「みつ屋」でアルバイトを重ね、このままでいいのかと悩みだしているアンちゃん。
仕事も、人間的にも凄く成長している気がします。
読んで、ハッとしたのですが、和菓子って、祝儀にも不祝儀にも供される…言われてみれば変わった立場のお菓子ですね。
それだけに、お客さんの抱える事情もいろいろ。
日本の季節や年中行事、和食や、茶道にも関わり深く。
本当に奥が深い。
アンちゃんが、日常のご飯を食べる様が、すごく美味しそう。
目玉焼きとか、白菜の漬物とか、何気ないものを食べているのだけれど、鼻先に、ほかほかのご飯の湯気が突きつけられたよう。
立花さんは…柏木さんに対する嫉妬を持て余してるんだなあ…
それが、菓子職人としてではなく、恋がらみの嫉妬だと、本人は気付いているのでしょうか…?
続きが気になって仕方ない。
- 感想投稿日 : 2016年6月24日
- 読了日 : 2016年6月23日
- 本棚登録日 : 2016年6月23日
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