百田氏の新刊。早速買って読んでみた。
今まで読んだ著者の本とは違う類だがおもしろい。出版に関する暴露本のようにもとれ、少しでも本を書いてみたいと思ったことのあるような人は絶対にハマる一冊。
悪徳出版社の部長が、カスみたいな内容の本を世に出したがる素人を次々にだまし金を巻き上げていく。彼が自分の部下に、いかにしてカモを見つけ、いかにしてお金を引き出すかを教育していく様子が会話調で描かれている。
本はどんどん売れなくなっているのにブログ等の影響で自己の存在を知らせたく本を書きたい人はどんどん増えている、誰も読みもしないのにブログを更新し続ける人程自己顕示欲が強く騙すかっこうの的になり得る、最後まで書ききる人は自分の作品が絶対面白いと思っているからこそであり、作品を褒めれば簡単に騙せるなど、、、部長のセリフは的を得ていて納得できる。
でも最後は部長の人柄が出てくる、、、おもしろい。
ただ、この本、私が買った本屋では入り口付近の平置きではなく、少し奥の目立たない位置に置かれていた。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2013年6月7日
- 読了日 : 2013年6月7日
- 本棚登録日 : 2013年6月7日
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