志賀直哉「流行感冒」。このように主人の心の中を書き綴り、読み手を主人公と同化させる。逡巡する心の動きが、見た目が厳格であろう主人の風貌を想像するにユーモラス。
正岡容「置土産」。立ち上がりは退屈と思ったが、物語全体に引き込まれる。皆が明日をも知れずに精一杯生きた時代の物語。良い話です。
里見弴「秋日和」昭和35年頃の話。後段、主人公が入れ替わりながら心情を綴っていく。不自然さがなく、物語も淡々と進んでいく。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2012年7月13日
- 読了日 : 2012年7月13日
- 本棚登録日 : 2012年7月13日
みんなの感想をみる