青春ものの4部作。リアル、アクチュアルな人間像描写は、やはりこの先生の独壇場だ。最高峰だ。唯一無二だ。テンポ、リズム、濃淡、プロット、アイテム、ストーリーすべてに隙がない。高校生の恋愛を、老年の入り口に差し掛かったいまでも鮮烈に描きだすことが出来、かつ同世代読者の薄れつつあるかつての記憶をも輪郭をビビッドに変換して呼び起こす技術はもはや変態と言っても良いのではなかろうか。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説 長編
- 感想投稿日 : 2015年5月2日
- 読了日 : 2015年5月2日
- 本棚登録日 : 2015年2月17日
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