銀色の髪のアギト 通常版 [DVD]

監督 : 杉山慶一 
出演 : 勝地涼  宮崎あおい  古手川祐子  濱口優  布川敏和  遠藤憲一  大杉漣 
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感想 : 34
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設定は面白い。都市対森、過去対現在。相反する2つのもの。舞台は都市を森が浸食した廃墟のような都市。でも生き生きと描かれている。「森が蓄えている水がなければ、人は生きていはいけない」森に屈することなく共存する中立都市。究極の壁面緑化。SFは設定が命だし、その意味では面白かった。が、展開がひどい。CGも子供のロボットアニメみたい。

<あらすじ>
300年後の未来、遺伝子操作の失敗によって意思を持った森が、人と都市を襲うようになってしまった世界で、その中でも森と比較的友好的な関係を築けている中立都市でアギトは暮していた。そこには、そのような世界であっても力強く愉快に日々を生きる人々の姿があった。アギトは、友人・カインと遊んでいる最中、偶然、ステイフィールド(永久生命維持装置)の中で眠る300年前の少女、トゥーラを目覚めさせた。運命的な出会いを遂げたアギトは、彼女に一目惚れをしてしまう。トゥーラは中立都市に滞在することとなる。彼女とアギトは愉快な仲間達と過ごしていくうちに、互いが互いに特別な感情を抱いている事に気付く。
トゥーラはある使命、人間世界を再び復活させるという使命を背負っていた。アギトと過ごしていくうちに徐々にその決意を固めていく。そうして彼女はアギトに、森が人を襲わず、安心して生きられる世界がどれほど素晴らしいのかを語ると、シュナックとともにアギトのもとを去る。シュナックについていった彼女は、自身の父親が作り上げた環境デフラグメント・システム、イストークを起動させ、それによって環境を元に戻そうとする。それはいったん、森の全てを焼き払う事によって、後は環境自体の自然治癒能力によってもとの状態、つまり遺伝子操作の失敗以前に戻そうとするものであった。
アギトは、トゥーラを取り戻すため、そして守る為、森から禁断の力を手に入れようと、強化体の儀式を受ける。強化体となった者にはある使命が森より託される。それは、森を護るということ。強化体となった銀色の髪のアギトは、トゥーラとシュナックのあとを追う。
二つの相反する使命が交錯するなか、運命の歯車が大きく廻り始める。森は彼らを何処へ導くのだろうか。彼らは、何処へ行こうとしているのだろうか。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 2000's
感想投稿日 : 2010年11月25日
読了日 : 2010年11月25日
本棚登録日 : 2010年11月25日

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