アレクシア女史、女王陛下の暗殺を憂(うれ)う (英国パラソル奇譚)

  • 早川書房 (2012年4月9日発売)
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本棚登録 : 464
感想 : 48
5

アレクシア女史の英国パラソル奇譚第四作。次で最終巻だそうです。
臨月を迎えたアレクシア、ゴーストの不穏な忠告を受け、チビ迷惑を抱えて走る走る落ちる(!?)運ばれる走る!!

……怒濤でした。
本屋で四巻の表紙と三巻のあらすじを読んで、シリーズに興味を持ったのですが、そのときは、アレクシア女史というのは潜入捜査をする鉄の女かと……。まさか出産間近でアクションをするような淑女とは思いもよらなかった。
終盤、満月の人狼団がアルファ雌を守るために戦う描写にはとてもわくわくした。ここはぜひ絵で見たい……っ。漫画版が気になるところ。
アレクシアの父親の過去とライオール教授の秘密が暴かれるが、なんといってもライオール教授!そうだったのあなた!先代アルファに何をされていたかも推して知るべしと描写は少ないが、あえて語らないせいで逆に悲惨な想像をしてしまいそうだ。……教授には幸せになってほしい。チャニングがその心配をしているのはなんだか微笑ましい。

ぶっちゃけ、ルフォーを見逃してナダスディとフェリシティが死んだほうがアレクシアにとってはよかったんじゃ、と思った。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2012年7月18日
読了日 : 2012年7月17日
本棚登録日 : 2012年7月7日

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