デッドライン

  • 日経BP (1999年3月23日発売)
3.72
  • (2)
  • (10)
  • (5)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 139
感想 : 9
4

久しぶりの読了。ソシャゲに脳を破壊された私にはかつての読書スピードは保てない。耳から脳みそが垂れてきそうなので、だらだら本を読むことにする。

IT界のレジェンド、デマルコの名著。
「ピープルウェア」も家にあるが、積読ですね。
「デッドライン」はITベースのファンタジー小説なので、とっかかりしやすい作品でした。最後のハリウッド的な物語の〆方はお国柄が出ますね。"HAHAHA"って感じ。
社会人になりそれなりの経験を積んできたので、内容としておーっとなるものはそこまでなかった。ベースができている、と好意的に理解しておこう。

トムキンス・ウェブスターは人員整理対象者に向けた講習場で、モロビアのエージェント、ラークサー・フーリハンと同席する。少しの雑談を交わし、ドリンクで乾杯した後強烈な眠気に襲われる。目覚めた時、トムキンスはモロビア行きの飛行機の座席に座っていた。
お雇い外国人に与えられたミッションは、西側諸国のデファクトスタンダードとなっている6つのソフトウェアの、模倣品作成。報酬は、莫大な給与と、1500人の一流技術者の完全なる裁量権。

「あなたのせいじゃないわ、ウェブスター。でもチャンスよ。プロジェクト管理の制御実験をやってみたいと思ったことはない?一つの製品をつくるために、たった一つのプロジェクトじゃなく、三つか四つ運営したらどうなるだろうって思ったことはない?」

世界で最初の、プロジェクト管理実験室が立ち上がる。

【勉強になった教訓】
・新しく採用した人材には、1回は実証済みの能力レベルのプロジェクトを任せ、ほんとうに目標を拡大するのは次回とする。
・短期的に生産性を高める方法などない。生産性は、長期的な投資によって向上する。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: IT
感想投稿日 : 2017年4月3日
読了日 : 2017年4月1日
本棚登録日 : 2017年4月3日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする