リーディング3.0 ―少ない労力で大きな成果をあげるクラウド時代の読書術

著者 :
  • 東洋経済新報社 (2011年4月22日発売)
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レバレッジリーディングが2006年、
そしてこのリーディング3.0が2011年ですね。
レバレッジリーディングはかなりインパクトのある一冊でした。
このリーディング3.0はその後のIT技術の一般化に伴い、更なる進化した読書方法の提案か!
とついつい期待してしまうタイトルです。
しかし残念ながら前作に比べるとインパクトは薄いかなあと思います。
ただ今の時代の読書という事に関して考えるキッカケになる一冊ですね。。

ここで少し話は脱線。
読書に対しての個人的な考えを書いておきます。

読書には大きく分けてふたつの目的があると思います。
①情報を得る
②感情を揺らす
よく自己啓発書などはくだらない、
文芸書こそ読書なのだ!
または逆に仕事に役立たない本など意味がない!
とそれぞれに偏った考えを語る人もいますが、
やはりどちらもバランス良く読むのが良いのではないかと思います。

その結果、個人的内容の私小説の中から
思いもよらないビジネスのヒントがか見つかるかもしれないし、
ガチガチのマーケティングの本から、
人の世の真実を感じ取る事が出来るかもしれない。
個人的にはそんな風に思ってます。

そして本田さんの読書方法は
①情報を得る
ための読書方法として、とても実践的で役立つと思うんですね。
前作レバレッジリーディングで提案していた方法が。
「大きなリターンを得るために、読書という自己投資をする」

そして進化系である
リーディング3.0の中で面白いなと思ったのは
今の時代の読書の5つの流れです。
①インプット
 良いものを効率的にインプットする
②ストック
 クラウド上でストックと整理を同時に行う
③サーチ
 サーチの発達で整理が不要になってきた
④シェア
 シェアで多くの人とつながり情報の共有化
⑤フィードバック
 発進力に磨きをかける。

インプットもサーチも一昔前とは、大きく変化していますが
やはり一番変わったのは、誰でもシェアが出来て、
フィードバックを得る事が出来るということでしょうね。

情報って自分の中に取り入れただけでは
あまり意味がないんですよね。
やはり色んな意味でアウトプットして行かなければしょうがない。
加えてアウトプットすることによって得られるフィードバックがあって
インプットした情報に価値が生まれてくる。

昔なら本を読んでシェアしたり、
フィードバックを得るなんて一般人では全く出来なかった事ですよね。
ところがご存知の通り今の時代は
いとも簡単にそれが可能だし
無意識にこの5つのサイクルを実践してたりする。
もちろんこのイベントもシェアとフィードバックが目的ですしね。
そんな感じで読書をもっと効率的に楽しむ方法を
どんどん考えていきたいなあと思ったりしますね。
そんなワクワクする課題を考えるきっかけをもらえた一冊でした。
2016/03/10

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感想投稿日 : 2016年3月25日
本棚登録日 : 2016年3月25日

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