中堅崩壊―ミドルマネジメント再生への提言

  • ダイヤモンド社 (2008年3月14日発売)
3.71
  • (8)
  • (12)
  • (12)
  • (0)
  • (2)
本棚登録 : 105
感想 : 11
5

筆者はサラリーマン人生を3等分し、22~34歳、35~47歳、48~60歳とわけ、そして真ん中の35~47歳をミドル層、特に前半35~41歳の層について本書のターゲットにしています。
いわゆるバブル入社組がこのあたりに該当します。
最初はバブル組がお荷物である、使えないという仮説をたてていたそうですが、いろんな会社にインタビューしたり個人からアンケートをとって分析していくうちに、人間の問題ではなく組織の問題と気づき、そしてそれを改善するためのロールモデルを提案する、という流れで構成されています。

問題点の抽出と分析に関してはとてもよくまとまっていて、一読の価値があると思います。
(問題解決のためのロールモデルとして提案されている、社内プロジェティスタという解は私的には?ですが。)

第3章の、伊藤忠商事の丹羽会長のインタビューが特に印象深いです。
キーワードをいくつか置き換えたり、年代を絶対年代ではなくて物事の順番としてとらえたり、背景を会社レベルに縮小したりして、自分の手元に手繰り寄せてよむと理解が進みますよ。

2008/09/30

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2012年12月14日
読了日 : 2008年9月30日
本棚登録日 : 2011年11月11日

みんなの感想をみる

ツイートする