死蔵特許―技術経営における新たな脅威:patent hoar

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  • 一灯舎 (2009年10月1日発売)
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感想 : 6
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米国特許4698672号(通称JPEG特許)に関する事件の本。タイトルの割に内容は余り厚くなく、ビジネス書というより1つの事件の軽めのノンフィクションという感想。
詳細な内容は割愛するが、こういった事件があるから、アメリカでさえもプロパテント政策の見直しが入っているんだろう。私が最も考えさせられたのが、この訴訟で大金が動いているにも関わらず、この特許の発明者は沈黙していること。お金がすべてとは言わないが、発明が特許になって活用されれば、その対価を得る権利は発明者にあるはず。でもこの訴訟では、結局会社と弁護士が利益を分け合ったようだ。特許や技術を食い物にする経営者や弁護士はやっぱ好きになれないと改めて思った。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 知的財産
感想投稿日 : 2011年3月19日
読了日 : 2011年3月19日
本棚登録日 : 2011年3月19日

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