神様のカルテ2 DVDスタンダード・エディション

監督 : 深川栄洋 
出演 : 櫻井翔  宮崎あおい  藤原竜也 
  • 東宝
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感想 : 29
4

深川栄洋監督、後藤法子脚本、2014年作。櫻井翔、宮崎あおい、藤原竜也、柄本明、市毛良枝、吹石一恵、池上千鶴出演。

<コメント>から
前作は、医師の使命がテーマだった。治癒よりむしろ患者に寄り添うこと。今回のテーマは、医師を夫に持つ3組の夫婦の生き様を描く。
若い頃、妻の千代(市毛)の流産を防げなかった貫田医師(柄本)が、そのことから緊急医療の現場に従事するようになり、妻はそれを支えてきたこと。
当直で不在がちな栗田医師(櫻井)にいつも穏やかに対応する妻の榛名(宮崎)。進藤医師(藤原)になぜそうできるか問われた榛名は殊勝にも、離れていてもその人を思うと前を向く力が湧いてくると。
進藤は、栗田の同級生で医師の千夏(吹石)と結婚するが、娘を産んで復職後、1日休んだその日に患者がなくなり、遺族に問い詰められ、以後、家庭を省みなくなっていた。
貫田夫妻のエピソードからは救急医療と当直医師は不可欠であること、榛名の答えからは夫婦のあり方が示され、それらが進藤夫妻の仲を修復し、最後は栗田夫妻が子を授かる。
患者に対してだけでなく、周囲の人々にも「人間として接する」ことが、周囲の人を含めた幸福を増やしていくことになるのだなと思った。

<あらすじ(ネタバレ)>
栗原医師(櫻井)が勤務する本庄病院に、学部の同級生だった進藤医師(藤原)が赴任するが、出退勤は定時、患者の面倒見も悪いため、栗原は怒り進藤の頭からコーヒーをかける。
しかしそれは進藤が幼い子と2人暮らしで保育園の送り迎えをしていたからだった。その妻、千夏(吹石)も同学部の医師で東京で勤務医だったが、働き詰めなどから病んで育児を放棄、ために進藤は本庄病院に赴任したのだった。
ある日、本庄病院古株の貫田医師が病院の廊下で倒れているのを栗原が発見、悪性リンパ腫で先がなかった。その分野が専門の進藤が主治医になるも、死期がせまったある日の病室で、貫田医師が妻の千代(市毛)にプロポーズをしたある夜の山の星空の話になる。
栗原ら医師と看護婦たちは、規則違反ではあるが、ある晩、貫田と千代を病院の屋上に連れていき、看板のネオンを消し、2人に満天の星を見せる。
翌昼過ぎ、貫田は亡くなるが、自分が診ていた患者の状況を詳細に記したカルテが残されていた。自分の治療に優先させた「神様のカルテ」だった。
その後、榛名は進藤に、妻の千夏がなぜ育児放棄するほど仕事しかしなくなったか、その思いを語る。現実が辛くて仕事に逃げているが、家族を思って辛がってるとのこと。それを受けて進藤は妻に電話、夫婦は仲を復旧、栗田夫婦には赤ちゃんが生まれて幕。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 家族
感想投稿日 : 2017年6月1日
読了日 : 2017年6月1日
本棚登録日 : 2017年6月1日

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