海に降る

著者 :
  • 幻冬舎 (2012年1月13日発売)
3.93
  • (37)
  • (67)
  • (43)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 354
感想 : 73
5

海洋冒険譚が大好物の私にとっては、たまらないレアな一冊でした・・本書は海洋科学小説です。
物語の舞台は独立行政法人海洋開発研究機構(JAMSTEC)と深海♪
有人潜水調査船『しんかい6500』の女性パイロットを目指す主人公、深雪(みゆき)が、いざなってくれる極限生物環境圏領域 深海への旅に心を鷲摑みにされました。摩訶不思議な深海魚も沢山出てきます。
(引用):『研究者の第六感、それは狂気のような知的好奇心であり執念、その執念をそのまま深海に連れて行く有人潜水調査船』:とパイロットの物語は、地球生命の謎解き、地殻調査、資源調査はさることながら人類の夢をテーマとしたものでした。
中でも八章目の章タイトル:「深度6500メートル」の潜行シーン描写は言葉を創るなら”深海文学”と言ってよいでしょう♪深海の世界が神秘的に描写され余すことなく感情移入できました。深度7000mでは驚愕の発見へとストーリーテーリングされています。
海洋科学に夢あり・ロマンあり・不器用な恋ありの堪らず楽しい物語でした。

読書に臨み下記のURLを参照しながら読み進めることで、いっそう臨場感を感じることが出来ました。
http://www.jamstec.go.jp/j/about/equipment/ships/shinkai6500.html
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B7%B1%E6%B5%B7%E9%AD%9A
http://umafish.com/

読後感=神秘の海は地球生物すべての故郷・・・

<a href="http://novel.blogmura.com/novel_contemporary/">にほんブログ村 現代小説</a>

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2012年3月24日
読了日 : 2012年3月24日
本棚登録日 : 2012年3月24日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする