その手をにぎりたい

著者 :
  • 小学館 (2014年1月24日発売)
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本棚登録 : 1889
感想 : 284
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1980年代、バブル期に不動産業に転職したOLが主人公。
自分で働いたお給料で銀座にある高級鮨店に通い、常連となっていきます。通い続けるうちに鮨店の職人へ恋愛感情をもつようになります。

お鮨を通しての様々な人間関係の面白さがあり、また、美味しそうなお鮨の描写が絶妙でした。読んでいるだけで、お鮨が食べたくなるそんな小説です。

バブル全盛期から衰退、不況の時代への移り変わりが上手く描かれています。バブル期真っ只中、華やかでありながら、仕事、恋愛に悩み、葛藤しながら生きている主人公の姿がリアルで共感できました。

お寿司の描写など設定が細かく、とても面白く読める作品でした。

図書館スタッフ(東生駒):iku

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帝塚山大学図書館OPAC
https://lib.tezukayama-u.ac.jp/opac/volume/835240

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 図書館おすすめ本 ~2017
感想投稿日 : 2016年7月29日
読了日 : 2016年8月2日
本棚登録日 : 2016年7月29日

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