これは王国のかぎ (中公文庫 お 65-9)

著者 :
  • 中央公論新社 (2007年2月1日発売)
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本棚登録 : 1672
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現実世界で失恋した女子中学生のひろみは、突如アラビアンナイトの世界に入りこんでしまいます。それもなぜかジン(魔神族)として!
驚きと戸惑いの中、砂漠で出会った謎の青年ハールーンに拾われるひろみ……名前を新しく“ジャニ”として、彼女の冒険譚が幕を開けます。

煌びやかな世界で、出会う人々と巻き起こる事件が相まって、始終わくわくとどきどきでいっぱいです。異世界を旅するって、ファンタジー好きならやっぱり一度は体験してみたいですよね。いいなあ、私も学生の頃にこんな体験をしてみたかったなあ、と思わずにはいられませんでした。あと、もっと小さい頃に読んでいたなら、私は間違いなくハールーンに初恋を奪われていたことでしょう。

アラビアンナイトと言えば、千夜一夜物語。物語の終盤でシェヘラザードが登場します。彼女の言葉が、タイトルにある「王国のかぎ」とは何なのかを考えさせてくれます。わかりやすい結末ではないだけに、時間を置いて、また読んでみるつもりです。

図書館スタッフ(学園前):けんじ

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帝塚山大学図書館OPAC
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読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 図書館おすすめ本 ~2017
感想投稿日 : 2017年7月31日
読了日 : 2018年1月1日
本棚登録日 : 2017年7月31日

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