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森を舞台にいろいろな職業の方のお話をまとめたのが本書。
山、と聞くとインドア派の私は無理~、と拒否反応を無条件に返しますが不思議と山の自然や四季の植物には関心があります。
海・山・里は日本の原風景だからでしょうか、なんとなく気にはなる。

でも、実際山の仕事といわれるとピンと来ないものがあり、興味深く読み進めることができました。

社会科の時間に日本の社会構造で斜陽産業として語られる第一次産業。
本書を読んでみれば、そこにはかっこよく背中で仕事を語るおじ様、もしくは普通に話好きな人、個性的な人々が登場しております。

例を挙げれば、熊とユンボ(パワーショベル)を取りあって口論しているお兄さん、優しい蜂として知られているニホンミツバチに「反応を見たかった」という好奇心からいたずらを仕掛ける材木屋の社長さん、80過ぎても現役で山に分け入り仕事をする超人さん(彼の一言はとても印象深いので興味があれば探してみてください)
登場する人物が大変魅力的でした。

実際問題、自然相手の仕事ですし苦労も想像できない位にあると思うのですが、それをさしひいてもあまりある何かがあると思わせる、そんな森の魅力がたくさん語られていました。

図書館スタッフ(東生駒):homusa

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 図書館おすすめ本 ~2017
感想投稿日 : 2016年5月19日
読了日 : -
本棚登録日 : 2015年4月20日

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