風景学とか風景論とか、著者の造語かと思いきや、戦前から提唱されている学問とのことだ。
人間を取り巻く風景や景観がどうあるべきかの追求。自然(外)からのアプローチと人間(内)からのアプローチ双方が絡み合い、時代や洋の東西を超えて汎化された論説である。
地理・地勢、認識論や認知論、生理学、土木・工学、建築、林業、美術・芸術、哲学、文学、歴史....その学際っぷりが半端無くて、漢詩を引いた次の章では、あとにサイクロイド曲線が登場したりする。ちょっと古いが、奥深い文章が論理的に構成された、読み応えのある本だ。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
新書 社会系
- 感想投稿日 : 2014年8月22日
- 読了日 : 2014年8月22日
- 本棚登録日 : 2014年8月3日
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