自由という服従 (光文社新書)

著者 :
  • 光文社 (2005年1月14日発売)
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感想 : 15
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「自由である」ということは、実は何かの権力に「服従している」という逆説的な概念を論理的に説明している。「理由なき反抗」「理由なき服従」「理由ある反抗」「理由ある服従」というそれぞれのスキームの合理性を考えた上で、選手と監督とか、OLと総合職社員というケースで具体例に当てはめている。総じて腑に落ちるし、目から鱗も落ちる。本来、社会学の本だと思うが、最終章では哲学的な思索に近く、(社会学の文脈での)「自由」という概念や定義を、あらためて考えさせられる。いろんな局面での価値感評価なんかに応用できそうな感じ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 新書 人文系
感想投稿日 : 2016年2月25日
読了日 : 2016年2月25日
本棚登録日 : 2015年11月28日

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