タイトルの「美」の文明は、「力」の文明に対するアンチテーゼである。言わんとすることはよくわかり共感もできる。ただし、それも束の間で、読み進めるうちに著者の、いろいろな思いがだらだらと吐露されるだけの無秩序な内容になってしまっている。最後の方は、支離滅裂とまでは言わないまでも、相当こじつけなければ「美の文明」や著者の「海洋国家」構想につながらないので、新書としては残念な出来かもしれない。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
新書 社会系
- 感想投稿日 : 2014年9月28日
- 読了日 : 2014年9月26日
- 本棚登録日 : 2014年8月27日
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