村上春樹の旅行記。世界、国内に旅した記録。入院中に気晴らしになるかと思い、読了。
まぁ、旅行記。ノモンハンの草原で、戦争のことを思い出したり、香川のうどん屋をめぐったり、アカプルコの飛び込みを眺めたり、瀬戸内海の無人島で虫に追い回されたり、メキシコのバスのBGMに苦悩したり、どこでもビールを呑んでいたり。
ただ、のんびりとしているようで、旅行記を書くにあたりただの感想ではなく、人に伝える難しさが書かれているあとがきは秀逸でした。
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こんなことがあったんだよ、こんなところにも行ったんだよ、と誰かに話しても自分がほんとうにそこで感じたことを、その感情的な水位の違いみたいなものをありありと、人に伝えるのは至難の技。それをなんとかやるのがプロ。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
エッセイ
- 感想投稿日 : 2013年2月10日
- 読了日 : 2013年2月10日
- 本棚登録日 : 2013年2月10日
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