不思議でどこかせつなくロマンチックなホラー。
頭の中の電話でつながる思いや、唯一残った右腕の皮膚感覚で奏でられるピアノの旋律、他人の負った傷を自分の体に移す痛み、子猫に寄り添う死者の魂、白く美しいマリアの指が語る真相…
リリカルな描写にドキドキするのですが同時にすごくゾクッと背筋が凍ります。
目には見えないけど確かに存在するものを具体化していて、実際に痛みを伴う感覚として伝わってきます。
「Calling You」と「傷」が好きかな。
表紙が反転された楽譜で、各話のタイトルが白紙の五線譜で、
各章の区切りが4分休符と8分休符になっていて、デザインが素敵です。
読書状況:読み終わった
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●あ~おの作家
- 感想投稿日 : 2013年12月24日
- 読了日 : 2013年12月24日
- 本棚登録日 : 2013年12月24日
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