女の恋と友情。
これは小説なので、かなり特異で耽美的で、登場人物も現実離れしていて、偏執的で、盲目的なのだけど。
それでもヒヤリと心を撫でられたような現実的な表現があって、知らぬうちに彼女たちに共感して引き込まれてしまいました。
勿論わざとミスリードするように書いてあるんでしょうけど、二視点からの書き分けはなかなか面白い。
まぁ、ラストの展開より、二人の感情の過程や表に出さない部分が面白いんだけどねー。
盲目的に恋に溺れる美少女、蘭花と、盲目的に親友という関係に執着する地味女、留利絵。
美波ちゃんが一番普通だったね。
物語の中では、蘭花がけっこう好きだなと思う。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
辻村深月
- 感想投稿日 : 2014年8月15日
- 読了日 : 2014年8月15日
- 本棚登録日 : 2014年8月15日
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