夏への扉[新訳版]

  • 早川書房 (2009年8月7日発売)
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本棚登録 : 2294
感想 : 302
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夏に読みたい青春ねこSF。

2000年がもう10年以上過去なのが驚きですが
書かれた時代を考えると、こんなにいきいきと描かれている30年後の世界が楽しい。
100年後にドラえもんは無理でも、万能フランクは普及してるかな?

SFも翻訳ものも、あんまり手を出さない分野なのですが
あんまり難しいところもなく無理なく読めました。
構成的にはミステリーぽい。

訳自体はそんなに新しいという感じもなく正統派な印象だけど
いちいち注釈がなく英語を残した読み仮名が読みやすく思いました。

賭けて過去に戻るところはハラハラするけど痛快です。
ダンが2000年を好きだと言ってくれてうれしい。
「夏への扉」が象徴するように
未来はよりよく変わっていくと希望が持てます。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 海外小説
感想投稿日 : 2013年8月21日
読了日 : 2013年8月21日
本棚登録日 : 2013年8月21日

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コメント 4件

kwosaさんのコメント
2013/08/22

tiaraさん!

>ダンが2000年を好きだと言ってくれてうれしい。

この感想にはっとさせられました。
『夏への扉』を読んだとき、僕はこんな感想が持てたかな。
素直にこんな気持ちが湧き出てきたtiaraさんが素敵です。
本当にそうですよね。
他の時代から来た人が、いま僕らが生きる時代を好きだと言ってくれたらうれしいですよね。

nico314さんのコメント
2013/08/22

tiaraさん、こんにちは!

>書かれた時代を考えると、こんなにいきいきと描かれている30年後の世界が楽しい。

いつからか忘れていました。
きっとみんなの夢がかなっているであろう未来を待ち遠しくおもったり、
明るく想像以上の未来がやってくると信じていたことを。

あらためて、この本を楽しんだ日が思い出されます!

tiaraさんのコメント
2013/08/22

kwosaさんへ

一か八かの投げやりな気分で未来に行っても…と思っていたんですが
そこからミラクルでしたね。
1970年から生きなおすのではなく、2000年でハッピーになって生きていくことを選択したところがすごく気に入ったんです。
現代も捨てたもんじゃないですよね。

tiaraさんのコメント
2013/08/22

nico314さん

2000年を未知の未来として描いた本を、過去として読むのって不思議な感覚でした。
いまから30年後も、変わってないところも想像もつかないようなことも、夢が現実になることも、きっとありますよね。
その時も楽しく本の感想語り合いたいですね!

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