旅者の歌 始まりの地

著者 :
  • 幻冬舎 (2013年12月12日発売)
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本棚登録 : 210
感想 : 29
4

読みはじめた途端に予感がしたんだけど、案の定すっごい道半ばで終わってしまった。
とりあえず最初の旅の決着くらいつけてくれないと。
ハイファンタジーはあいだが空くと世界観取り戻すの結構大変なんだから。

それでも、先が楽しみないい感じのお話です。
なんだかRPGぽい感じはあるけど、特殊能力とかではない異世界ものなので仲間と旅をして敵と戦い死を乗り越えみたいな成長譚が続いていくのでしょう。

「東京バンドワゴン」もおばあちゃんが俯瞰して語る体裁だったけど、今回も第三者の俯瞰語りになっております。
こういうの好きなのかな。

次作に備えてかるくあらすじを書いておく。

7の歳に迎える「試しの日」。
シィフルの地の「住者」は「野獣」になってしまうかもしれないという運命を持っている。
14歳のニィマール、許婚のジェイラ、双子の兄姉トゥールとティアラは「試しの檻」に入り一夜を過ごすが、ジェイラは猫、トゥールは馬、ティアラは鷹に換身してしまう。
しかも野獣の体に人間の心が宿る「離者」になってしまった。
賢者として特別な知識を持つ「話者」であるニィマールは、3人を人間に戻すため「離者の地」を目指して険しい山を越え外の世界へ出ていく。
「離者」とともに旅をする人「旅者」として。
閉じられた世界にいた彼らは、多くの偽りを知り新たな事実を得て、外の世界への好奇心と希望をもって旅を進めていく。
シィフルの地の長であるグルム
野獣と「離者」の間に生まれた半獣半人のような「狩者」ヌイ
ヌイと敵対する「狩者」のシャライ
山岳に洞窟を掘って暮らし外と中の世界をつなぐアルワンの民
彼らの知恵や知識を借り、思いを受け、野獣の本能を活かして、山を越えシィフルの外へ出て、水に満ちた「リューラー国」を経て「オル・サール」の吊り橋を目指して旅を続ける。
その道中にアルワンの言葉を話すライオン夫婦に出会い旅の仲間が増えたところで次巻へ続く。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ●さ~その作家
感想投稿日 : 2014年4月13日
読了日 : 2014年4月13日
本棚登録日 : 2014年4月13日

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