のぼうの城 上 (小学館文庫)

著者 :
  • 小学館 (2010年10月11日発売)
3.85
  • (787)
  • (1395)
  • (913)
  • (132)
  • (28)
本棚登録 : 8755
感想 : 831
4

映画にもなってて、話題作として本屋に並んでて上下巻買ってあっさり読了。なんせ薄いんだよ!これ上下巻に分けなくてもよくね!?売れると踏んで上下巻に分けたんだろうけどなんかむかつく…とか思いながら読んだんだけどまあまあ内容は面白かったwww
時代は天下統一に向けた秀吉の北条攻めの時。小田原城の支城だった成田家の忍城での攻防。秀吉側の総大将は石田三成。忍城の総大将が「でくのぼう」の「でく」を略した「のぼう様」こと成田長親。多勢に無勢で攻め込む三成の軍勢から、忍城の武士たちが少ない戦力で小田原城が落ちるまで守り切ったという史実に基づいたお話。登場人物のキャラ設定がうまい。どの武将も丁寧に描かれていて楽しめた。
まあ何と言っても主人公の「のぼう様」がピカイチ。もともと破壊神的なキャラが好きなあたしとしては満足。何をやらせてもドンくさいのぼう様が、クセのある家臣やら城下の百姓やらを意図せずひとつにまとめるのがすごい。
この宰相は、イメージ的には小渕恵三を思わせる。上司が無能だと部下たちは「何とか助けてやらねば」的な思いが生まれるのかな…と思う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 時代小説
感想投稿日 : 2012年11月19日
読了日 : 2012年11月19日
本棚登録日 : 2012年11月19日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする