新装版 御宿かわせみ (4) 山茶花は見た (文春文庫) (文春文庫 ひ 1-85 御宿かわせみ 4)

著者 :
  • 文藝春秋 (2004年8月3日発売)
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感想 : 17
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全然進展していないようでいて、少しずつ進展する「るい」と「東吾」の恋愛。るいが正月には東吾の実家まで挨拶に行き、兄に「東吾が世話になってるそうだな」といわせるくらいまで。いわば兄や兄嫁の「公認」になったというくらい。しかし東吾も捜査のためなら吉原の遊女とも寝るのねーってことにちょっと意外。もちょっとストイックな主人公かと思ってたのに。今回は、ワケアリそうな男女が突然「かわせみ」にやってきて、女は赤ちゃんを産み、男は強請りか?と思わせる「人は見かけに」が秀逸。ちなみにこの回のるいの「あたしも、あんな赤ちゃんほしい」というせりふが、東吾との仲が進んでいることを感じさせてくれる。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 時代小説
感想投稿日 : 2007年10月11日
読了日 : 2007年10月11日
本棚登録日 : 2007年10月11日

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