本中毒。»
テキトーに読みあさった本たち。
レビュー by pianissimoさん
これは面白かった。グイグイ引き込まれて、分厚い本だったのに半日で読了。種明かしも犯人の細部まで書き込まれていて、憎めない存在に仕上がっている。何と言っても若い女弁護士・青砥さんと防犯セキュリティーのプロ・榎本のキャラクターがピカイチ。絶対にあきらめない強気女の青砥さんも、普段ならせせら笑ってしまうけれど、頑張れと応援したくなるし、あらゆる鍵に詳しくて、本職は泥棒?と思わせる榎本の頭脳明晰さにもホレる。
さてストーリーは、とある介護系会社の最上階の12階で、社長が撲殺される。社長室に入れるのは専務しかおらず、専務が逮捕されるのだけれど、この専務から雇われて、専務の無実を証明しようとするのが青砥さん。外部からの侵入は不可能なのかを探るために、協力を求められたのが榎本という構図。前半、青砥さんと榎本はあらゆる可能性を探っていくのだけれど、なかなか正解に結び付かない。秘書が犯人じゃないのか、警備員が犯人じゃないのか、副社長が犯人じゃないのか…と、いろんな可能性をひとつひとつ探っていき、やっと「正解」に辿り着く。でもその「正解」には、悲しい犯人の背景もあって…という感じ。
こないだ「冷たい校舎の時は止まる」を読んだときは、登場人物のキャラが書ききれていなくて「これ誰?」というのもあったんだけれど、そこはさすが貴志さん。しっかり登場人物の書き分けもできていて、すんなりキャラがなじんでいく。一気にラストまで引っ張ってくれたので、文句なしの★5つ。
青砥さんと榎本のペア、また書いてくれないかなあ。
登録日 : 2010年02月23日 03:10:28


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