本中毒。»
テキトーに読みあさった本たち。
レビュー by pianissimoさん
一絃琴という、糸が一本しかない琴に魅入られた女の一生のお話。ずっと以前、NHKのドラマになっていて、いつか小説を読みたいと思っていた。ドラマでは、主人公・苗が苛め抜かれるのが面白かったけれど、小説ではそういうシーンはわずか。琴に惹かれ、琴を諦め、また琴に一生を託しながら生きる。あたしで言うならカメラだなと思う。なので、苗の気持ちはすごく分かる。後半から、弟子の蘭子を通じて苗を見ることになるけれど、この蘭子があたしはいけすかない。苗が忌み嫌ったのも分かる気がする。競争意識がものすごく強く、一番であることが当然と思い、自分本位。蘭子も苗の呪縛から離れられないけれど、結局は蘭子も「跡目を継がせない」という意味では苗と同じ生涯を生きたのではないかと思った。 登録日 : 2007年10月14日 21:41:16


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