pianissimoさんの本棚 > 地雷を踏んだらサヨウナラ
レビュー by pianissimoさん
戦場カメラマン・一ノ瀬泰造氏の書簡、日記集。戦渦のアンコール・ワットを撮りたいと単独潜行したのちに消息を絶ち、八十年代になって両親によって死亡が確認された人。72年のあたしが生まれた日にも、彼は遠くカンボジアにいて、写真を撮っていたのだなと、不思議に思えた。しかも、出身は佐賀県。なぜかすごく、彼を身近に感じることができた。戦争を必要以上に嘆くでもなく、淡々と、それでも愛情にあふれた彼の写真は胸を打つ。あたしが生まれたあの日も、遠い空の下で人々が生き、人々が戦い、人々が写真を撮っていたのだなと思わせてくれた。
登録日 : 2007年11月16日 21:30:24
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