辺境生物探訪記 生命の本質を求めて (光文社新書)

  • 光文社 (2010年7月16日発売)
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本棚登録 : 232
感想 : 28
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あちこち話題飛びますが、長沼さん、ほんと面白い。
深海展のショップで見つけて思わず買いましたが、買って正解。

地下のほうが地上よりも生物量が多いとか、強力な放射線下でも耐えられる生物とか、ほんと知らない世界がこの1冊に詰まってました。


「非常に少ない例から大局的な考え方をつくっているけれど、多分、例をもっとたくさん集めれば違ったモデルができてくるはず。今はあまりにも例を知らなすぎる。」

制度設計、組織設計にも、言えるかもしれない。設計者があまりに例を知らなすぎる(勉強不足)だと、、、こういうとすぐに他社の事例なんて、真似したってという人がいるけど、真似するわけでもなく、よりよい適合するモデルを考えるためにも他社事例の収集、分析は重要でしょう。単に勉強してないことの言い訳にしか聞こえない。


あと、これは逆にリスク過敏、過剰反応しないように注意しないとなーと、長沼さんのように、かるーくテキトーい捉える余裕も持たないとなと思った。

「過去に前例のないものに対して、過剰な予防措置を講じるのも、あまり現実的じゃない」

ま、これは地下細菌の中に、病原菌が出る可能性についてのお話だけど。地下に放射性物質を貯蔵していく際の研究も行われているけど、そこで漏れでたときの影響で病原菌が発生してしまう確率とかの話。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 生物
感想投稿日 : 2013年9月14日
読了日 : 2013年9月14日
本棚登録日 : 2013年8月14日

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