カンバセイション・ピース

著者 :
  • 新潮社 (2003年7月1日発売)
3.42
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本棚登録 : 319
感想 : 49
3

初めて読んだ保坂作品でした。
井之頭五郎のようにいいぞ、いいぞとか心の中で呟きながら読んでました。
親戚から預かった世田谷の古い家で、夫婦と姪と会社をやるのに間借りしている友人3人と、そして猫たちの日常風景。住人たちの会話や主人公モノローグで進行していきます。
ストーリーなんてないようなもの。日常の会話にしては哲学的なやりとりです。
何気ない言葉の中に時折はっとするような真実をついてくることがある。
穏やかに過ぎていく文章にぼんやりしていると、大切な言葉に気づけない気がして、できるだけじっくり読みました。
とはいえ、正直わからないときはわからない。人それぞれ共感したり強烈な気づきになる部分は違う本かもしれません。時間がたったら今とは違うところに感動するのでは。
そう思って、何年か置いてからまた再読したいです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2016年2月19日
読了日 : 2016年2月1日
本棚登録日 : 2016年2月19日

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