ソ連という実験: 国家が管理する民主主義は可能か (筑摩選書)

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  • 筑摩書房 (2017年1月12日発売)
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感想 : 5

ソ連の政策を社会実験的観点から読み解こうという論文。
同じ著者がちくま新書から『ソ連史』を出しているので、そちらを先に読んだ方が良いかもしれない。
実験という視点を持つと、ソビエト連邦というのはかなりユニークで面白い。何が一番面白いかというと選挙制度で、笑い事ではないのだろうが『それは……無茶やろ』と言いたくなることを大真面目にやっている。少なくともソ連共産党が『選挙』をかなり重く見ていたのは解るのだが、とことん空回りしている。
空回りというのは選挙制度以外でもアチコチで見られたようで、その結果が『ソビエト連邦』という大国が地図から消えた、つまり実験は失敗に終わった……ということか。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2017年1月24日
読了日 : 2017年1月24日
本棚登録日 : 2017年1月13日

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