イタリア古寺巡礼 (岩波文庫 青 144-6)

著者 :
  • 岩波書店 (1991年9月17日発売)
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本棚登録 : 209
感想 : 21
4

これは別にイタリア案内本ではなく、旅行記でもない。
和辻哲郎という一時代を築いた哲学者が、イタリアという文明をいかにとらえ、いかに考えたか。その軌跡を追う書である。

旅行記としてはあまりに中途半端だし、随筆としても、あまりにとりとめがなさすぎる。そのようなものを期待して読むと書籍も読者もフラストレーションがたまるんじゃなかろうか。

でも一哲学者の思索を追跡するとなると俄然面白くなる。
そういう本でした。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 文芸
感想投稿日 : 2011年8月27日
読了日 : 2011年8月11日
本棚登録日 : 2011年8月11日

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