聖書考古学 - 遺跡が語る史実 (中公新書 2205)

著者 :
  • 中央公論新社 (2013年2月22日発売)
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本棚登録 : 599
感想 : 58
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正直、旧約聖書に相当親しんでいないと内容を追うことが困難な内容になっている。地名や、事件でピンとこないと、理解の外側を言葉が流れるだけになってしまう。新書という限られた空間の中でこれだけの分量のことを語ろうとするとやもうえないことかもしれないが、なにか別のやり方があったのではないかと思わざるを得ない。少なくとも読み物としてはつまらない。
例えば、比較的著名な都市や事象を取り上げて、その考古学的発見や見地を掘り下げて語ることで聖書考古学という学問にアプローチする、という手段もあったのではないだろうか。その学問を無理に概観することが、理解を促進するとは思えないのだが。

どこどこの都市が、どこどこの遺跡が聖書におけるこれこれに同定されている、と書かれても、そうですか、、、という感想しか出てこない。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 歴史
感想投稿日 : 2015年7月24日
読了日 : 2015年7月22日
本棚登録日 : 2013年6月18日

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